
・なぜあの人はいつもあんなに元気なの?
・忙しいのにいつも協力してくれるあの人は、なぜ前向きなの?
・どうしてもネガティブ思考に陥ってしまって、辛いときに立ち直れない。
見渡すと前向きな人がいるにもかかわらず、あなた自身は前向きになれないと悩んでいませんか?
ネガティブ思考では、仕事に対する考え方も行動も悪い方向に転じますし、周りも心配することでしょう。
いわゆる「メンタル不全」と片付けられてしまいがちですが、自分も周りも変わっていくためにはある考え方が大切。
そんなあなたに知ってほしい「自分への勇気づけ」の方法と考え方をまとめました。
勇気とは何か、勇気づけの方法とはどんなものか、について解説していきたいと思います。
ぜひ記事の最後までお付き合いください。
勇気とは?
一般的に勇気とは、以下の定義です。
- 恐れないで向かっていく強い気力
アドラーが述べている言葉をまとめると、勇気とは以下の通りです。
- 勇気とは、リスクを引き受ける能力
- 勇気とは、困難を克服する努力
- 勇気とは、協力できる能力の一部
仕事やスポーツなどの目標を成し遂げていくためには、必要な能力といえるでしょう。
この「勇気」を高める方法について詳しく見ていきましょう。
勇気づけできている人、できていない人
なぜ自分を勇気づけすることが大切なのでしょうか?
やはり自分すら勇気づけできない人は、他人を勇気づけすることもできません。
自分を勇気づけできる人とできない人では、考え方に大きな違いがあります。
まずは勇気づけできている人から見ていきましょう。
自分を勇気づけできている人の特徴10
- 欠点がある自分でも受け入れられる【自己受容力】
- 自分の過去に障害があったとしても、それを傷ではなく財産とみなすことができている【転換力】
- 失敗を学習の材料にできる【教訓力】
- 落ち込むようなことがあるとしても、ある段階で歯止めをかけ、復元させることができる【復元力】
- 直面するピンチをチャンスに変えられる【状況転換力】
- 自分の未来に楽観的でいられる【楽観力】
- 他者の関心にも関心を持てる【共感力】
- 他者の欠点にも寛容でいられる【寛容力】
- 他者とむやみに競争することなく、協力的な態度がとれている【協力力】
- 他者に上手に自己主張できる【主張力】
あなたはいくつ当てはまりましたか?
こんな状態にあれば、自分自身に対する自信も高まり、複雑な対人関係や困難な仕事も苦にせず前に進むことができそうですね。
一方で、勇気づけできていない人の特徴は以下の通りです。
自分を勇気づけできていない人の特徴10
- 自分に長所があっても、自分を受け入れられず、何かあるたびに自分を責めてしまう
- 自分の過去、またはショックな体験があると、いつまでも心の傷としてこだわってしまう
- 仕事でミスをすると、次の仕事に取り組むことを恐れる
- 失恋や仕事の失敗などで落ち込むと、底なし沼にはまって自力ではいあがれない
- 未体験の仕事が与えられることを恐れ、その仕事を引き受けないか、他へ依存する
- 5年後、10年後の自分をイメージしても何も出てこないか、みじめな自分しか描けない
- 仲間の相談を聞いても、つい自分のことを考えてしまうか、他人事としか思えない
- 人の欠点に気づくと、それが気になって仕方がなく、とがめたり、付き合いをやめたくなる
- 他者をライバルとみなしがちで、競争したり避けたりしがち
- 自分の言うべきことを言えなかったり、人の要求を断ることができなかったりして、後悔することが多い
こういった状態に当てはまっているときは、黄色信号が点灯していると思いましょう。
以下の3つのようなことがあると、勇気はだんだんとくじかれてしまいます。
勇気をくじくもの3つ
- 高すぎるハードルを設定
- 達成できていない部分の指摘
- 人格否定
職場でこんな仕打ちを受けてしまうこともあるでしょう。
しかしわたしたちは、こんな仕打ちを部下・後輩へしないように気を付けていきましょうね。
自分への勇気づけの言葉とは?
ふだん自分が他者へ使っている言葉で、勇気づけにつながるのは、挨拶の言葉、感謝の言葉、プラスの言葉です。
心理学では、自分が自分に向かって言っている言葉を「セルフトーク」とか「内言」といいます。
このセルフトークの中で勇気づけにつながる言葉を使うことで、自分の肯定的なイメージが広がり、明日への行動の意欲が湧いてきます。
ぜひ以下のような肯定的な言葉を使ってみましょう。
勇気づけの言葉
- 大丈夫!うまくいく
- 順調だな
- あの人が支えてくれている
- 自分ってなんてできるんだ
- 今までもなんとかなった
- いざとなれば誰かが助けてくれる
- 冷静に対処できてよかった
頭で思うだけでなく、これらの言葉を意図的に口に出すことが大切です。
自分への祝福の言葉を味方につければ、自分で自分を嫌う方向にいかずに自分を好きでいられるのです。

疲れたときこそポジティブな言葉を無理やり口に出して、自分も周りのメンバーも奮い立たせましょう!
やる気が出ないときの対処方法
やる気が出ないとき、アドラーは以下の3つの対処方法を勧めています。
- 現状肯定
- 原点回帰
- 絆の回復
現状をありのままに認め、変えられないことを判断し、変えられることには勇気を持って取り組むことが大切です。
また、自分が置かれた立場を仕事、人間関係、家族として原点回帰してみましょう。
そうすれば、確かな絆があることを感じることができるでしょう。
対人関係の悩みに効く、人間関係(相性)の法則とは?
ありがちな悩みとして、対人関係のこともあるでしょう。
そんなときに知っておきたい、「人間関係の法則」があります。
人間関係の法則とは、アドラーが語る人間の相性に関する法則です。
この相性の法則とは、
- すべての人と相性がいいことはなく、すべての人と相性が悪くもない
ということです。
いってしまえば簡単ですが、全員と仲良くしなければ、と思い込むことから離れることが大切。
人の相性の法則とは、
- 2:7:1=良い、普通、悪い
の割合で人間関係が成り立っている、ということです。
- みんなに好かれた人は歴史上にも存在しない。みんなに嫌われた人も存在しない
- みんなに好かれたいと思うのは、幻想に過ぎない。みんなに嫌われていると思うのは、妄想である
- 人は、あなたが気にしているほどあなたに関心がない。精一杯である
この原則は本当に真理を突いていますね。
あまり周りの目を気にしすぎずに、己の正しいと思うことに取り組むことが大切なのではないでしょうか。
参考)アドラー心理学の理論
今回は勇気づけに焦点を当ててきましたが、アドラー心理学の理論にはいくつかの種類があります。
以下のような7つの考え方に基づき、アドラー心理学を使ってシンプルな生き方を試みてみましょう。
アドラー心理学の7つの考え方
1. 自己決定性発想
外部環境や生育歴に責任転嫁せずら自ら主体的に人生をつくるという考え方です。あなたをつくったのはあなた、あなたを変えるのもあなた、という発想ですね。
2. 建設的発想
どうすれば建設的になり、どうしなければ非建設的/破壊的になるのか?の発想です。
3. 目的発想
人間の行動には目的がある、という発想です。未来志向の目的から発想すれば、明るい未来を選択できるはずです。
4. 使用の心理学発想
「何を持って生まれたかではなく、与えられたものをどう使いこなすかが重要である」とあう考え方であり、自分の資質を最大限に活かす発想です。
5. つながりと絆の感覚発想
人と人、人と自然はつながっている。共同体感覚を実感し、それをもとに行動する発想です。
6. 相互尊敬・相互信頼発想
大切な人との間で尊敬・信頼をもつことで豊かな人間関係を形成する心構えです。
7. 勇気づけ発想
困難を克服する力である勇気をもとに、どうしたら自分自身や他者に勇気を与えられるか、という発想です。
アドラー心理学は実践してこそ
今回は、「アドラーの自己勇気づけとは?困難を克服する力を身につける方法」についてまとめてきました。
アドラー心理学は、実践に移してこそ価値あるものとなります。
ぜひとも活用していきましょう。
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