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ノンテクニカルスキルとは?生産現場で必要なコミュニケーションの4つの能力を解説

ノンテクニカルスキルのコミュニケーション
お悩み社員

・生産現場におけるまずいチームってどんな特徴なんだろうか?

・職場のチームワークを高めるにはどうしたらいいのだろうか?

そう考える方も多いかと思います。

この記事では、生産現場の最前線で管理者をつとめるわたしが、ノンテクニカルスキルについて解説していきます。

この記事の内容

・ノンテクニカルスキルにおける「チームワーク」の概要がわかる

・チームワークの4つのモデルの特長(利点と欠点)がわかる

ノンテクニカルスキルとは?

ノンテクニカルスキルとは、テクニカルスキル(業務に直結した専門知識や技量)とは異なり、「状況認識」「コミュニケーション」「リーダーシップ」「疲労管理」などヒューマンエラー発生を避け、安全を確保していくために現場スタッフが持つべきスキルです。

 

また生産現場のようなハイリスクな環境でのチーム活動に必要な要素を分類していくと、以下の7つのカテゴリーに分かれることが分かっています。

産業ごとに多少のカスタマイズは必要ではあるものの、これらを訓練し身に付けていくことが必要です。

 

ノンテクニカルスキル「コミュニケーション」とは?

ノンテクニカルスキルとは、テクニカルスキル(業務に直結した専門知識や技量)とは異なり、「状況認識」「コミュニケーション」「リーダーシップ」「疲労管理」などヒューマンエラー発生を避け、安全を確保していくために現場スタッフが持つべきスキルです。

また生産現場のようなハイリスクな環境でのチーム活動に必要な要素を分類していくと、以下の6つのカテゴリーに分かれることが分かっています。

コミュニケーションとは?概要と定義

コミュニケーションとは、情報や感情、思考などを伝達し共有することです。

コミュニケーションによって他者へ知識を提供したり、行動を促したりすることを通して、タスク遂行へつなげていく手段となります。

このコミュニケーションスキルは優れたチームワークを形成し、生産現場の安全を確保するうえで重要な位置づけとなっています。

過去には2005年にイギリスBP社の製油所において、引継ぎなしでガソリン添加剤を過剰注入するという誤った作業を続けたことで、死者15名、負傷者170名の爆発・火災事故にもつながっています。

情報のやりとりにおけるエラーは、大事故に直結しうるものです。

他者とのコミュニケーションスキルは、訓練して高めていくことができるものなので、効果的なコミュニケーション方法を学習していきましょう。

コミュニケーションの2つのモデル

一方向のコミュニケーションモデル

一方向のコミュニケーション

図のような一方向のコミュニケーションは、口頭または書面の指示、電子メール、放送、テレビなどです。

これらのコミュニケーションに関するメリットとデメリットは以下の表の通りです。

利点欠点
迅速である一般的に事前の計画を要する
「整然」としたように見えたり聞こえたりするフィードバックがない
送信者は自分がコントロールしていると感じる受信者が注意を払うとは限らない

双方向のコミュニケーションモデル

双方向のコミュニケーション

図のような双方向のコミュニケーションは、会話、電話、無線通信、メール、などの送り手と受け手との間での情報のやりとりによって生じます。

文字通り、一方的ではなく、伝達内容を確認しあうなど循環のループを生じるモデルです。

双方向のコミュニケーションに関するメリットとデメリットは以下の表の通りです。

利点欠点
より正確で信頼でき、効果的に伝わる潜在性がある一般的により長い時間がかかる
細部のチェックと訂正が可能である受信者も応答のためのコミュニケーションをしなければならない
事前の計画は少なくてすむ
受信者自身において確信が増し、正確性の点でより正しい判断ができる
送信者と受信者の両者が責任を担う
送信者と受信者は互いに協力し合う

 

コミュニケーションの4つの手段

会話

会話によるコミュニケーションは、互いの関係構築を促し、チームでタスクを遂行する際の手段となります。

実際にやりとりされる情報、言語、タイミングも重要です。

非言語

言葉に頼らないコミュニケーションは、心理状態を表す重要なシグナルとなります。

表情と視線、体の動きとジェスチャー、他社に対する接触、声の特徴と質、などで伝達を行います。

書面

書面によるコミュニケーションは、通常は職場で用いられるものの、誤った理解や解釈を生じやすいので、

正確かつ明確で十分な情報量を持つものである必要があります。

遠隔

遠隔コミュニケーションでは、メンバーが集合して、対面でインタラクションを通してコミュニケーションを確保します。

物理的に隔てられたメンバー同士では、直接的なコミュニケーションが直接できず、チームワークをなすうえでさまざまな悪影響を及ぼすと言われています。

コミュニケーションをよりよくするための4つのポイント

明示

明示とは、だれが何を行うべきかをはっきりと伝えることです。

適切な情報を含めて、受け手側の負担にならないように可能な限り簡潔にまとめる必要があります。

さらに標準化されたコミュニケーションパターンをつくることが、受信者にとって大いに助けとなります。

タイミング

送信者は、受信者がいま、他にどのような活動に取り組んでいるのかに気をつかうことが大切です。

緊急案件の対処をしているときなど、タイミングを見計らう必要があります。

パフォーマンスの高いチームのリーダーは、作業負荷の高い状況では指示の回数が減少し、計画と戦略に関するコミュニケーションが増大するようです。

主張

部下には自身の意見を主張することが必要です。

上司の意見に異議を唱えることを躊躇するような組織においては、事故やトラブルが起きやすいことが過去の研究からわかっているためです。

傾聴

上司が相手のことをよく聴くようにしなければ、部下が意見を主張しても意味がありません。

会話に整った環境においても、耳に入ったことの1/3しか聞き取れていないことが多いと言われています。

したがって、質問をしたり、わかりやすく言い換えてみたりするなどして、効果的な聞き取りをおこなうことが大切です。

まとめ

今回の記事はいかがでしたでしょうか。

コミュニケーションのスキルは、安全で効果的なパフォーマンスを発揮するうえで、必要不可欠です。

さまざまな場面において、4つの手段を同程度に重要なものとして扱い、コミュニケーションにおける誤解を避ける必要があります。

各々のポイントを意識して、日々改善を図っていきましょう。

  • この記事を書いた人

しば

30代前半、製造現場の最前線で管理者を務めています。 文献や実践から得られた学びをこのブログを通じてみなさんと共有していきたいと思います。

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