という悩みにお答えします。
わたしの化学工場で10年の経験があります。
実際に10年超工場で勤めてきて、序盤は慣れるまで苦しみましたが、現在管理者として働いています。
仕事の忙しさなど波はあったものの、人間関係の悩みは総じて少なかったかなと。
工場勤務に興味のあるあなた、工場勤務で苦しんでいるあなたにお役に立てばと思います。
工場勤務の人間関係の特徴は?
工場勤務でわたしが感じる人間関係の特徴は以下の通り。
- トラブルが少ないとみんな明るい
- 上司が責任をとっている
- 専門集団のため、人の入れ替わりは少ない
- 人材の多様性は少なめ
- 回数は少ないが、若干激しめの飲み会が好まれる
今現在安全操業を達成できており、わりといい雰囲気の職場だと自負しています。
過去の経験として、トラブル続きだったときは毎月のようにトラブル処置や再発防止対策に追われる日々。
ミスや失敗したメンバーやその周囲も落ち込み、苦しみます。
どうせ〜、とかちょっと改善したところで〜、とネガティブな言葉がまん延します。数年単位の安全活動が必要となります。
「安全第一」は職場風土づくりの根幹です。
どんな職場を選べばよいか?
工場勤務において、職場環境は気になるところ。
まだこれから就職先をお探しの方、安定した勤務場所を狙う方に必ずチェックしておいてほしいことを紹介しますね。
①安全操業が継続されている職場
くり返しお伝えしますが、形だけの安全第一ではなく、作業効率や利益よりもまず安全を最優先できる職場でないといけません。
安全第一は結果的に職場の生産性や人間関係を円滑にするものだと感じます。
過去数年で事故や労災が無いかは調べたり聞いたりしておくとよいでしょう。
安定している職場では、トラブルを経験できないことから技術伝承が課題となります。
したがってOJTや座学が強化されているわけで、勤務時間中に学習時間を設けているなんてありがたいことですね。
そんな職場では大変ではあるものの、不満は出にくくなるわけです。
②上司が責任をとっている職場
上司が現場のミスを部下だけのせいに押し付ける職場は人間関係が悪くなります。
管理側の環境整備ではなく、人を変えることばかりに着目しすぎるところは注意。
- ガチガチのルールで縛る
- 過剰に再発防止を強いる
などのトップダウンが強まると、自発的な仕事ができなくなってしまうことから前向きな生き生きする人が減ってしまうのです。
③大所帯の職場
大人数の職場ほうが人間関係が大変では?と一般的には考えがち。
技術者やオペレーターなど生産や保全の専門家が集まる集団のため、異動は少なく固定化されます。
なので少数の職場で気が合わない人がいる場合、そのストレスはかなりもの。
また小さな職場では体調不良者や産休育休などちょっとした外乱で1人の仕事負荷が大きくなります。
大所帯の職場なら、特定の人と密に接する必要性が下がり、ストレス低めに働けるでしょう。
④多様性が少ない職場
ダイバーシティが叫ばれる時代となり各社が対応を進めています。
しかしダイバーシティとは、「多様な人材から価値を生む」というあつれきを前提とした施策です。
安全な操業のために文化の浸透が必要な生産現場という特性上、多様性が高すぎるとかなり苦労します。外国人労働者や女性活躍推進などが進んだ職場はわたし自身、まだ未知数。
ほぼ男性のみの職場、地元の人が多い職場、など多様性が少ない方が面倒なつきあいやストレスが減る傾向があります。
ただし会社全体としてはダイバーシティを強く推進しているほうがいいです。
職場環境改善やリモートワーク整備など、働き方の変革や基盤の導入が早いからです。
⑤地方の職場
地方のほうが車通勤が多く集まるのが難しいので、頻繁に飲み会が開催されることはないです。(自ら発意するのは別)
また生産現場は営業職とは違い、社外との付き合いも少ないので、夜は自宅でゆっくりしたいという方にも適しています。
まとめ
人間関係がよい職場なら、自発的な環境改善案や仕事のやり方見直しなどがしっかり受け入れてもらえます。
残業時間の抑制策や休憩時間の確保がなされ、危険な作業環境の改善にはしっかり予算が投じられるような「人」を「財」と見る会社を探しましょう。