失敗は誰にでもあるものです。
そのときに、どのような心理状態になり、
今回の記事では、失敗の性質についてまとめました。
失敗の性質に基づき、職場で失敗が起きたときにチームメンバーの心情をつかみ、
また失敗の原因や経過を分析して知識化して、
過去の経験から同じ失敗を繰り返さないために、
失敗したとき考えてしまうこと
まず、失敗した瞬間には頭が真っ白になるでしょう。
それと同時に、失敗によって続行不能になるのを恐れ、
事故など大きな事象においては、責任追求がつきものです。
よって、自分の身に生じる事柄が頭に浮かび、
そして時間の経過とともに、反省、後悔、言い訳、
また隠しておこう、見過ごしておこう、忘れてしまおう、
職場のリーダーは、
失敗情報の6つの性質
失敗情報の6つの性質を1つずつ説明していきます。
失敗情報は時間が経つと減衰する
失敗はマイナスのイメージの側面が強いため、
人から人へ伝える中で、伝わりにくくなるのです。
海岸沿いに「ここより下には家を建てるな」「地震の後には津波がくる」
これは津波の恐ろしさなどの教訓が十分伝わらず、
失敗情報は単純化する
失敗情報は、伝達されるときに、
1つか2つのフレーズに単純化された失敗情報は、
失敗から得た知識をうまく利用するためには、
失敗情報は歪曲化される
「失敗原因は変わりたがる」と言い換えることもできるでしょう。
失敗情報が伝わると都合の悪い人がいれば、
また伝達の途中で、
組織の管理体制や構造的な問題に触れるのを避け、
失敗を伝達される側は、
失敗情報はローカル化する
ローカル化とは、ひとつの場所で起こった失敗は、
これは失敗情報にマイナスイメージがあるからです。
失敗が伝わると、
気軽に報告できない雰囲気においては、
失敗情報は神話化する
歴史を振り返ってみても、
太平洋戦争の戦艦大和は、「悲劇の戦艦」
しかし戦艦の時代から航空戦闘機の時代に移り変わったことに気づ
失敗情報は伝承されにくい
成功するためにはどうすればいいか?という方法論は、それをすぐにマネしたい人が現れるので、多くの人が研究対象とします。
その一方で、失敗については将来の自分のために知識の蓄積を考える人を除けば注目されないので、学問的な注目度も低く、その結果伝承が行われてきませんでした。
失敗にもっと目を向ける必要がありますね!
失敗情報の伝え方
多くの会社で「不具合事例集」「べからず集」などが作成されていますが、あまり役に立ちません。細かすぎる「マニュアル」も形骸化しやすいので同様です。
必要なのは失敗に関する失敗知識集です。
- どう失敗したか
- どうして失敗したか
- どうすれば避けられるか
この3つが整理して書かれているものです。
失敗した当事者から見た主観的な情報が大切です。
失敗の「事象」「経過」「原因」「対処」「総括」までをまとめて記述するようにしましょう。
また失敗情報をいかに伝えるか、については大きく6つの方法があるので紹介します。
図の通り失敗を文化として根付かせる活動を進めていきましょう。
失敗は「ほどよく体験すること」それが成功の秘訣です。
わざわざ自分が名的な体験をする必要はなく、他人の失敗に学ぶことが大切です。
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