「ゲンバノアンゼン」は工場の最前線で働くわたしとよりよい生産現場のために「安全」や「生産性」について学ぶブログです。

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ALARPとは?生産現場が保有するリスク対応の原則

リスクとは?
お悩み社員

・生産現場のリスクについて、原則を確認しておきたい

・危ないと提案されたものをすべて対策しようとするのは無理だし、どう伝えていいかわからない

そんな方もいらっしゃるかと思います。

そんな方々へ向けて「リスク」について解説いたします。

リスクとは?

リスクの定義は以下の通りです。

リスクの定義

リスク=損害の大きさ×発生確率

しかしリスクについては、場面に応じて、具体的に定義してあげる必要があります。

リスクの許容限度

幅をもった分布型安全目標リスクの許容限度とは、その名の通り許容可能なリスクの限界値のことです。

安全目標を設定するにあたっては、必ず考えなくてはならない難問です。

許容限度の設定方法

・リスクを負うことによって得られる利益とのバランスを考えることです。

・人為的な原因によるリスクの許容限度を決めるときに、その原因がなかったとしてもリスクに大きな影響がなければ、そのリスクを許容してもよいとする考えです。

・社会的に許容されるリスクは許容しても構わないという考え方です。

ALARP(幅を持った安全目標)とは?

ALARP

ALARP(As Low As Reasonably Practicable)とは、コストが正当化される限りリスク低減の努力をするべき、という原則です。

図に示すように、規制値と目標値の間の領域は「がまんできる領域」のこと。

この領域ではリスク低減努力に要するコストと効果のバランスを考え、コストが正当化される限りリスク低減の努力をすることが重要です。

また、「許容できない領域」ではいかなる努力を、払ってでもリスクをていげんしなければなりません。

「許容できる領域」では、リスクは無視できると考えて、それ以上のリスク低減は検討不要とします。

このように、許容限度を満足しているかどうかを、100%の確信をもって判断することはできない中で幅を持った安全目標を立てていくことが提案されているのです。

過去のわたし

リスクの影響度が大きすぎるものは、予備機や予備品を持つ、安全設備を追加する、などの対処をしましょう。

リスクの保有と移転

可能な限りの努力を払ってリスク低減を行ったとしても、確率論的にはリスクを完全に排除することはできません。

ゼロにならずに残っているリスクを残留リスクと呼びます。

この残留リスクの対処方法には「保有」と「移転」の2つがあります。

リスクの保有とは?

保有とは、残留リスクを無視できるものと考えて、損害の発生を許容することです。

高頻度で損害規模がきわめて小さい領域では適用できます。

しかし発生確率が小さくても損害規模が大きい領域では、損害賠償金を積み立てたり、不測の事態に対処するための危機管理を行なったりする必要があります。

リスクの移転とは?

移転とは、リスクを他人あるいは他組織に転嫁することです。

一般的に、保険をかけることでリスクを転嫁する制度が社会的に確立されています。

まとめ

世の中にリスクの無いものはありません。

生産現場ではリスクの大きさを適切に評価して、リスク低減に努める必要があります。

職場のメンバー間でこの感覚を共有することが大切です。

「がまんできるもの、できないもの」とはどんなものかをメンバー間で議論していきましょう。

  • この記事を書いた人

しば

30代前半、製造現場の最前線で管理者を務めています。 文献や実践から得られた学びをこのブログを通じてみなさんと共有していきたいと思います。

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