Think Clearly(シンククリアリィ)の要点をまとめた内容をお話ししていきます。
この類の自己啓発本に関して、あまりよく思わない方もいるかと思います。
しかしこの本を読んでみたわたしから言わせてもらうと、そんな心配は無用です。
なぜなら52の行動全てが、現代の心理学や統計学などの理論に基づいたものだからです。
いくつか主張に対する根拠を読むうちに、いつのまにか夢中で読みきってしまいました。
読み物としておもしろいのは当然ですが、バイブル的に手元に置いておき、自分の行動を振り返るときにも非常に役に立つ本だと思います。
この記事では本書の概要を示していきますので、ぜひ最後までお付き合いください。
人生の幸福度を高める52の思考法とは?
52の思考法は、思考の道具箱ともいえる人生のコツたちのことです。
日ごろの行動を振り返ると、ひとつ目の思考法「考えるより、行動しよう」からハッとさせられました。
統計的に、心理学的に「幸福を得やすい行動パターンは何か?」についてまとめてくれています。
以下は本書の目次より抜粋した思考法です。

- 考えるより、行動しよう。思考の飽和点に達する前に始める
- なんでも柔軟に修正しよう。完璧な条件設定は存在しない
- 大事な決断をするときは、十分な選択肢を検討しよう。最初に全体図を把握する
- 支払いを先にしよう。わざと心の錯覚を起こす。
- 簡単に頼みごとに応じるのはやめよう。小さな親切には罠が潜む。
- 戦略的に「頑固」になろう。宣誓することの強さを知る
- 好ましくない現実こそ受け入れよう。失敗から学習する。
- 必要なテクノロジー以外は持たない。時間の短縮か浪費か考えること。
- 幸せを台無しにするような要因を取り除こう。問題を避けて手に入る豊かさ。
- 謙虚さを心がけよう。成功は自ら手に入れたものではない。
- 自分の感情に従うのはやめよう。自分の気持ちから距離を置く。
- 本音を出しすぎないようにしよう。気遣いが必要。
- ものごとを体系的にとらえよう。特定の要素だけを過大評価しない。
- 買い物は控えめにしよう。モノより経験が幸福になる。
- 貯蓄をしよう。経済的な自立を維持する。
- 自分の向き不向きの境目をはっきりさせよう。能力の範囲を把握する。
- 静かな生活を大事にしよう。冒険好きより退屈好きが成功する。
- 天職を追い求めるのはやめよう。できることを仕事にする。
- SNSの評価から離れよう。自分の中にある基準をみつける。
- 自分と波長の合う相手を選ぼう。自分は変えられても、他人は変えられない。
- 目標を立てよう。目標の達成は幸福度につながる。
- 思い出づくりよりも、いまを大切にしよう。人生はアルバムとは違う。
- 「現在」を楽しもう。経験は記憶よりも価値がある。
- 本当の自分を知ろう。自分像が間違いな理由。
- 死よりも人生について考えよう。
- 楽しさとやりがいの両方を目指そう。快楽と意義の両方が大切。
- 自分のポリシーをつらぬこう。尊厳の輪をもつこと。
- 自分を守ろう。
- そそられるオファーが来たときの判断を誤らない。大金積まれても渡さないものを明確に。
- 不要な心配ごとを避けよう。不安のスイッチをオフにする方法。
- 性急に意見を述べるのはやめよう。意見がない方が良い理由。
- 精神的な砦を持とう。運命の輪。
- 嫉妬を上手にコントロールしよう。自分を他人と比較しない。
- 解決よりも、予防をしよう。予防措置をほどこすほうが賢明。
- 世界で起きている出来事に責任を感じるのはやめよう。
- 注意の向け方を考えよう。注意散漫ではなく集中することが大切。
- 読書の仕方を変えてみよう。二度読もう。記録しよう。
- 自分の頭で考えよう。
- 心の引き算をしよう。銀メダルより銅メダルが幸福。
- 相手の立場になってみよう
- 事項憐憫に浸るのはやめよう。過去不幸でもいま不幸でいる必要はない
- 世界の不公正さを受け入れよう。
- 形だけを模倣するのはやめよう。形式主義を見抜いて変えていこう。
- 専門分野を持とう。他人のレースで勝とうとするな。
- 軍拡競争に気をつけよう。競争の少ない世界に飛び込もう。
- 組織に属さない人たちと交流を持とう
- 期待を管理しよう
- 本当に価値あるものを見きわめよう。本当に価値あるものはわずか。
- 自分を重要視しすぎないようにしよう。謙虚のほうが生きやすい。
- 世界を変えるという幻想を捨てよう。世界に偉人は存在しない。
- 自分の人生に集中しよう。最も集中すべきものは自分自身の人生。
- 内なる成功を目指そう。物質的でなく内面的な豊かさを。
これら1つひとつに科学でき根拠があるため、実践にうつしたくなるはずです。

重要な行動指針の根拠の例
ここでは本書の中で、行動指針の根拠となるものや法則をいくつか抜粋します。
感情系
- 自分の感情との向き合い方:周りの人の感情は常に真剣に受け止めるべきだが、自分の感情とは真面目に向き合う必要はない。どのみちネガティブな感情が行き来するだけだから。
- ピークエンドの法則:何かを体験したとき、おもに記憶に残るのは、その出来事のピークとエンドの部分だけ。
- フォーカシングイリュージョン現象:特定のことについて集中して考えているあいだは人生の重要な要素に思えても、実際にはあなたが思うほど重要でも何でもない。この現象に惑わされないこと。できるだけものごとと距離を置いて客観的にとらえること。
仕事のコツ系
- 好感があって、信頼のおける相手としか、仕事をしてはならない。そうすればとても快適になる。
- 「私の心配ごとメモ」というメモ帳を一冊用意しよう。心配が記録されれば、ほったらかしではないと脳が認識して安心するはずです。
- 欠点よりも能力に目を向けること。ひとつでもすばらしい能力があれば、欠点があろうと帳消しにできる。
法則系
- 反生産性:テクノロジーの多くは、一見それによって時間とお金を節約できているように見えても、実際にかかったコストを計算してみた途端に、その節約分が消えてしまう
- スタージョンの法則:あらゆる出版物の90%はクズである。ジャンルの影響なし。価値ある、質のよいもの、価値あるものはほんのわずか。
人生のバイブルとしてのThink Clealy
今回はThink Clearlyについてまとめてきました。
全部を実践するにはボリューム満点すぎますが、何度か読み返していくうちにあなたの人生をより良くする重要なキーワードが見つかるはずです。
最後に本書で出会った名言を贈ります。

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